(a@25)
世界遺産のあるこの奈良を愛する
人々からの提言
 

 既に旧聞に属するところとなったが、時の市長、鍵田憎しの感情を煽るべく、違法に入手した個人情報を振りかざして、いきり立った議員衆、地方議会の宝刀を抜き放って、いわゆる100条委員会を設置、事実解明を目論んだものの、その結果は、「泰山鳴動して、ねずみ一匹」も出ず、今や議場になき当時の委員長の名誉欲を満足させただけに終わったという事件があった。取って代わった藤原市長、ホテル誘致に甘い夢を見たか、市民の付託で管理を任されていることをよいことに、市民の財産である土地を原則一般競争入札にすべきところ、何やら得体の知れぬ「プロポーザル方式」という法律に書かれていない手法を持出して、一部上場企業といえば聞こえは良いが、債務超過でいつ倒れてもおかしくない「ゼファー」なる会社に売却、プロポーザル方式によって数社から提出された提案のうちで最も優れた内容であったのが、このゼファー、何か入札逃れ、根拠のない随意契約の臭いがふんぷん、果たせるかな、ゼファー社、市との契約を履行せずに早々と倒産、ここで、藤原市長の「甘い夢」は、音もなく潰え、あとは、後処理のイバラの道、今にして思えば、ゼファー社、半ば随意契約で楽々手にしたこの土地を細工して、落ち目の社運を些かでも延命させようと考えたか、遂に市民の財産がホテルの敷地に変わることなく、あっけなく、倒産ゼファー社の債権者の餌食に帰すことになるか、さすがの藤原市長もそうなっては、背任容疑濃厚、10億で売却したものを8億で買い戻したと強弁し、取り敢えずは、命を繋いだのも、つかの間、やはり、ホテルの夢は捨てきれず、あとを任せた新会社「JR奈良駅前ホテル開発株式会社」、これまた、ゼファーに負けず劣らずの名うての会社、ホテル建設に着手したものの、敷地の中から、旧国鉄の石炭ガラなどの産業廃棄物がザクザク、挙句の果てに、またぞろホテル建設を放棄、積算根拠不明の産廃処理費を市に請求、しかも、自ら処理したと偽って、無許可の業者に処理委託、その額何と1億6,500万円、この額、予算がなければ払えない、しかし議会で問題になっているこの予算、大見得切って予算書に載せれば、議会が通さないこと必定、誰が考えたか仲川市長にそれだけの細工ができるとは思えない、一旦配布した予算書(補正)、「間違いがあったので差換えます。」と茶坊主がのたまい、あわや、1億6,500万円の予算が成立するかと思いきや、そこは、行政のチェック機関、さすがに議会はそれを見抜き、予算案を修正して、産廃処理費を否決、これは、議会に花丸進呈、しかし、以上一連の極めて不明朗な事の流れを究明すべく検討された100条委員会の設置については、市議会の一部会派が反対したため、結局、山本議長に下駄を預けて仲川市長に申入れをすることになっただけという。地元紙が報じるところによれば、一連の真相解明のための100条委員会設置を推進したのは、政翔会(浅川仁幹事長 8名)ほか2会派であり、反対した会派は、業者との関係議員が含まれていると見られる政和会(上原雋幹事長 6名)と民主党議員団(山口誠幹事長 6名)である。市議会の100条委員会は、全会派が賛成しなければ設置できない運用がなされているので、結局、議長預けとなってしまったのである。さて、冒頭、旧聞に属する事件を掲げたが、その事件と今回のホテルから入って産廃処理まで続く一連の事件とは、その内容や規模においても、その悪質さにおいても、比肩することのできない甚大なものである。にもかかわらず、なぜ、議会では、100条委員会の設置に至らなかったのであろうか。地元紙が報じたように業者と議員の絡みがあったことも事実であろうし、純粋な市長与党会派民主党が、事の内実を知った上での市長擁護であったことも事実であろう。しかし、結局は、100条委員会の結果を受けて、市長に不信任案を突きつけたときの次の一手が怖さに、この複雑にして違法かつ怪奇な事件を風化させようとしているのではなかろうかと訝る。1億6,500万円だけではなく、この一連の事件の流れの中で、市長を含め職員が動けば、無駄な方向に経費(給与)が使われていることになり、書類を作成しても、出張しても、すべて無駄な出費となっているのである。一度、議会が一連の事件に費やされた支出を調査して、藤原前市長と仲川現(元ではない。)市長にその弁償を求めても良いのではないか。このように、市民から付託を受けた市長たるもの市民の意向にそぐわない経費を豪も出費してもらっては困るし、チェック機関である議会も羹に懲りて膾を吹くような小心な議会運営をしてもらっては、納税者市民への背信といわれてもしかたがないのではなかろうか。

会派及び所属議員

                        (平成22年5月6日現在)

会派名

人員

議員氏名

政翔会
浅川 仁 大坪宏通
  植村佳史 三浦ヘ次
  森田一成 松田末作
  矢追勇夫 山本 清
公明党奈良市議会議員団
山中益敏 宮池 明
  伊藤 剛 森岡弘之
  高杉美根子 大橋雪子
  高橋克巳  
日本共産党奈良市会議員団
山口裕司 山本直子
  北村拓哉 吉川等子
  井上昌弘 松岡克彦
  西本守直  
民主党奈良市議会
山口 誠 階戸幸一
  樽谷佳男 内藤智司
  藤本孝幸 松村和夫
政和会
上原 雋 東久保耕也
  中西吉日出 北 良晃
  池田慎久 土田敏朗
無所属
  天野秀治 横井雄一
  酒井孝江 岡田佐代子
  松石聖一  
39
(敬称略)
※同数会派については届け出順、○は幹事長
(幹事長以外は議席順)